2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

コロラド・スキャンダル!

「コロラド州デンバー(AP) 9・11米同時多発テロの一部の犠牲者とナチス・ドイツ幹部を関連づける発言をしたとされる大学教授が、学長から解職を勧告された。教授は28日、発言を否定し、解職された場合は訴訟を起こす考えを表明した。/この教授は、…

土地の所有権保証は古典的なリベラルデモクラシーの根幹で

土地の所有権保証は古典的なリベラルデモクラシーの根幹で、農民や先住民にこの権利付与が「まだ」ゆきとどいていないのが問題。さらに、中央政府は基本的な登記や土地問題の調整能力という「統治能力」を喪失し、ほとんどできなくなった状態。さらに、大土…

システム・ブレイク・ダウン!

「5月27日の全日空のシステム障害は、週末を襲ったトラブルだったが、このような大規模な事例ははじめてではない。2003年3月21日には、通信制御プログラムの変更をきっかけにチェックインシステムの障害が顕在化し、150便の欠航を出している。また、2005年9…

Heart of Darkness

◎Heart of Darkness キンシャサ(ロイター) アフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)に展開する平和維持部隊、国連コンゴ監視団(MONUC)のパキスタン人要員が、武装勢力から回収した武器を返却し、引き換えに同国内で採掘された金を受け取ってい…

意外とアブナイこんにゃく(Amorphophallus rivieri Durieu)ゼリー

「こんにゃくゼリーは、ダイエットブームを背景に登場した商品で、幅数センチのミニカップや袋に入っているものが多い。ほかのゼリーに比べて硬く、弾力性があるため、のどに詰まりやすい。/同センター(国民生活センター:引用者)によると、窒息事故は9…

シントピカルに金儲け?

さてシントピカルリーディングで思い出したのだが、本田直之『レバレッジ・リーディング』東洋経済、ってのがある。 これは原理的にはシントピカルな読み方をすすめているのだが、なぜそれをやらねばならないかというと、それはアドラーらの『本を読む本』の…

産経新聞、ちょっと筆が稚拙だぞ!

骨太の産経ともあろうものが、今回はしょぼい反論を企てている。なんか、論証が薄っぺらいんだよ。ワシントンまで何を取材しているのかね。もっと勉強したまえ!。まあ読んでください。 「【ワシントン=古森義久】日本軍の慰安婦に関して戦時中に調査に当た…

卑[イヤ]しい医療人類学

はい、項目執筆のために原稿を書くことは何の問題もありません。 「癒し」の大項目の下に「医療人類学」は確かに大きすぎるのではなく、いわゆるカテゴリーミステイクなのでは? つまり、医療人類学は癒しを調査研究しますが、癒しそのものは医療人類学でも…

近代医療とシャーマニズムの関係の整理

近代医療とシャーマニズムの関係の整理 ・メスメリズムの18世紀における席巻は、アンチ科学ではなく、科学流行を背景に発達した。精神医学は、催眠療法などその「合理的部分」を吸い上げ、また精霊的な現象の心理面(=機能面)を徐々に飼いならしてきたので…

うれしい日本国内の熱帯医学専門教育

嬉しい熱帯医学の専門教育の発足だ。だって日本語で調査できるも〜ん! 「長崎大学では,わが国で初めての熱帯医学修士課程を2006年4月に開設した。2007年3月には,1年間の修業年限を終え,熱帯医学の修士号(Master of Tropical Medicine)を取得した11名(…

オタク研究の必要性、火急性、緊急性

The Whig interpretation of history / H. Butterfield. -- London : W. W.Norton, 1965日本人は爆発しなければならない(岡本太郎)が、日本の文化人類学者は、カルスタの研究者にまかしてばかりではなく、もっと自分たちの研究のエートスの部分を共有する…

科学記者は、どこまでいっても馬鹿[なのか]?

[rakuten:mcshowa:10002411:image]下桐実雅子さんという毎日の記者の署名記事。私が、この記事でひっかかるのが、「今回の研究は、それを科学的に裏付けた」という文言ですね。脳の比較解剖学は肉眼レベルからみるとかれこれ1世紀にのぼる伝統がある。まず…

Forced Medicalization of juvenile Depression in Japan!

どこでも危機を煽って陰に陽に医療化をすすめる医療化企業家(medicalization entrepreneur)という者がいるものだ。軍産複合体という専門用語があるが、どうもこの企業家たちは、パラノイア気味の医療者だけでなく、医療者の言うことを批判精神なしに鵜呑み…

研究倫理から研究の社会的責任まで

◎ IRB, Institutional Review Board, 施設検討委員会、施設内検討委員会[→(可能な翻訳)研究施設倫理委員会]◎ Clinical trial, 臨床試験[→治験] "In healthcare, including medicine, a clinical trial (synonyms: clinical studies, research protocol…

お願いだ、忠告が必要だ(ヒロヒトとヒデキ秘話)

パッキウスは「お願いだ、忠告が必要だ、一刻も早く忠告が必要だ」と書いてきたようなのですが、それに対してプルタルコスはこう答えます。私は絶望的に忙しいので、完全な論を君のために書いている時間はない。だから僕のヒュポムネーマタ[覚書]から無秩…

事故後の安全管理のゆくえ

安全管理基準の不徹底の原因は、同種の事故がこれまで起こらなかったことだろう。 しかし、遡れば日航機の墜落や、三菱自動車のリコール問題の時点、阪神淡路大震災時の橋梁支柱の断裂など、さまざまな耐久性の限界、疲労破壊(金属疲労)などの可能性を考え…

どうしたフィデル?!

「【ハバナ=石川保典】病気療養中のキューバのカストロ国家評議会議長(80)は一日、メーデーの行事に出席せず、テレビを通じて国民に演説も行わなかった。昨年七月三十一日の腸の手術から約九カ月間、公に姿を現しておらず、一大行事のメーデーにも出席…

文化燕類学者からの手紙

満洲民属学叢書落掌しました。どうもありがとうございました。 さて、もうずいぶん古い話になりますが、数年前、シベリアあたりで複数の民属学関係者と話した際に、虫開さんが南満洲で活躍されていることに、いろいろな批判をされていることを思い出しました…