2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧
あしかびのごとくもえあがるものによりてなる――古事記 哲学者の木田元は、ハイデガーの存在論批判研究で有名な人だが、ハイデガーは『存在と時間』の続編が失敗したことを、単なる執筆の遅れや、書物の構成のまずさではなく、自分の思考の構築のやり方の根本…
Richard Browne, Medicina musica : or, A mechanical essay on the effects of singing, musick, and dancing, on human bodies. Revis'd and corrected. To which is annex'd a new essay on the nature and cure of the spleen and vapours. London : Pri…
「人種の概念が遺伝的あるいは科学的な根拠をもたないことを示す助けとするためのものでした」――クレイグ・ベンター(2000年6月26日 ホワイトハウスにて) ◎人種とは? http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/000609race.html
【プロトコル倫理学】 protocol ethics プロトコル倫理学とは、経験的調査により対象者の言語として発話されたプロトコルデータの(論理的で詳細な)分析を通して、対象者の内的認知過程を推論し、分析し、そして、その論理的プロセスを再構成する応用倫理学…
エクマンの立論の最大の問題は、基本情動の類型化の共通点が、文化を異なる人の情動語彙の共通性ということです。だからといって、証明もされていない内的メカニズム(そんなものがあったらの話ですが)も同じなのかは別問題かもしれないということです。色…
昔は、エコツーリズム研究していましたが、今はもっぱら生物多様性概念の社会化について研究しています。 Eco-Tourism, Exploitation and the Cultural Production of the Natural Environment in Costa Rica http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/ec…
コミュニケーション教育において情動(感情、エモーション、情緒など)がどのように作用しているかについて研究は極めて僅かしかありません。この論考は、情動に関する興味を喚起するために、情動の語彙、普遍的なのか文化依存的なのか、情動研究の略史とそ…
Mototsugu KOHAMA(小浜基次)1904-1970 http://anthropology.blog.ocn.ne.jp/bioarchaeology/2012/07/19041970_2712.html 大阪大学教授(1953-1968)小浜はアイヌの生体計測の専門家だった人 1. 小浜 基次|武内 純四郎 沙流アイヌの生体計測 (適合度: 16) …
続いて、宗教研究を勉強する際の問題について考えてみたい。 宗教は勉強するものではなく、実践するものだという主張がある。 あるいは神学や仏教学のように、宗教を実践するために、宗教を研究する・勉強するという立場がある。その特定の宗教を肯定・容認…
医学教育の(国際)標準化? そんなもの無駄だからやめたまえゑ! なぜなら君たちの商売相手である患者や病気は、そんな標準化などすり抜けてどんどん変わっているからだ。 もちろん、変わってゆく原因は外的な要因だけでなく君たちじしんによる医学的技術や…
【原発ムラという用語】 なんかキャッチーな社会学者のナイスなフレーズだと思っていたけど、今やこの用語はスティグマとして機能しだして、御用学者や推進容認派がちょっとでも推進や容認を発話すると、反・脱原発派の人たちがこの用語を使って口撃する安物…
前略 哲学科は(今は知らないが)昔は、文学部で哲・史・文(哲学→歴史学→文学)の順で一番、プライオリティが高かった。熊大でも数年前まであって、現在は改組されている。 http://www.let.kumamoto-u.ac.jp/outline/index.html なお、この写真の髭の大熊先…
P. W. Richards made outstanding contributions in two fields of botany, the ecology of tropical rain forest and the taxonomy and ecology of bryophytes (mosses and liverworts). ] Source:P. W. Richards(OBITUARY) 生態学におけるアマゾン・熱帯雨…
【エスケープと立ち去りの意味の相違がわかんねぇ】 「立ち去り型サボタージュ」(=医療現場での過酷な労働条件と過大な責任、患者からのクレームによって労働意欲を失い、医師や看護師が医療機関を離れることを指す。小松秀樹による考案用語)と、離職の意…
川喜田愛郎さんの医学概論を読む。可哀想なぐらいアナクロ、蘊蓄だけでこれと言った主張がない学士院賞が付与された史的基盤のジュニア版。史的検証や実証は目茶苦茶だが論旨明確なフーコーがなぜ学問的意義があるかということが痛いほどわかる。彼の生前の…
みんな猛獣の赤ちゃんを、そのへんの小猫なみに思っているけど、将来、そいつらが他の動物を殺生して生きてゆく激しさや逞しさ――生の不条理――に眼を向けないところが悲しい。野生動物は人間と棲み分けするのが正しい自然保護(共存思想はあくまでも妥協手段…
Bard, P., (1928) A diencephalic mechanism for the expression of rage with special reference to the central nervous system. American Journal of Physiology 84:490–513.バンヴェニスト、エミール『一般言語学の諸問題』岸本通夫監訳、みすず書房、19…
事務から聞いたけど大阪の防災訓練の一斉メールの対象機種のなかにiPhoneは入っていなかったらしい。松井も橋下のグラン・オオサカの構想の危機管理レベルは、その程度、つまり腰抜けというかドコモ=旧国営保護体質から抜けていない。こんな人たちに、まか…
「不安(Angst)は、間欠的に流行る情緒であって、いくつかの実存主義の書物を誤読した人たちは、絶望そのものを一種の心理的万能薬にしてきたのである。しかし、もし私たちが、私が解釈するとおりの悪しき状態に実際に陥っているのならば、悲観主義(ペシミ…
「非反省的な自発的意識としての行動は世界のなかに実存的な或る層を形成すること、行動するためには行動する者として自己を意識する必要はなく、まるでその逆だということ、これである。要するに、非反省的な行為は無意識的行為ではなく、それは非定立的に…
アリス・マクレラン原作・エリック・カール作画の『ことりをすきになった山』ってのは、パースペクティヴィズムという観点からは革命的な絵本だ。山が好きな小鳥ではない!山が小鳥に惚れる。山のジェンダーは不明だが、小鳥が好きという動機が生物を育む環…
【第26回大阪大学医療人文学研究会】 日時:2012年10月11日(木)16時30分〜18時30分(終了後、発表者を囲んでの懇親会がございますので、ぜひご参加下さい) 場所:大阪大学人間科学部(大阪大学吹田キャンパス人間科学部 東館105講義室) http://www.hus.o…
デカルト『人間論』の読書、壮大な法螺の連続(例:動物精気の粒子の大きさの議論など)で笑いが止まらない、ほとんど妄想のこの産物は、300年前の科学を今日的基準で「評価」することの困難さを感じる。つまり、これまでの哲学者の読書というものが(思想史…
【自分がクレイマーではないかという自覚をもつ人の自己治療の方法】 (1)御自身よりすごいクレイマーと対決してクレイマーの恐ろしさを知ることで、クレイマー・ボジティブ・フィードバックがどのようなメカニズムでおこるのかを学習する――ただしリアルな…
The Principal Works of Lucien Lévy-Bruhl L'Idée de responsabilité (Hachette, 1885). L'Allemagne depuis Leibniz, an essay on the developrnent of German nationalism (Hachette, 1889). La Philosophie de Jacobi (Alean, 1894). History of modern …
That' right!! Africa is the mother land of genuine democracy also all African people rather than their former "masters" of black slavery in new continent. This is not fake revisionism but re-interpretation of African Identities of present …
「棺桶の中に故人の愛するものを入れて火葬に付す」――ふつうの人類学的解釈では〈人びとは死後の世界にもそれを持参すると人びとは信じる〉と書かれるはずだ。ただし故人の愛着物を燃やさないのは気持ち悪いからといって、すべてのものが焼尽されるわけでは…