お願いだ、忠告が必要だ(ヒロヒトとヒデキ秘話)

ウォーン・マーシュ・カルテット【紙ジャケット】パッキウスは「お願いだ、忠告が必要だ、一刻も早く忠告が必要だ」と書いてきたようなのですが、それに対してプルタルコスはこう答えます。私は絶望的に忙しいので、完全な論を君のために書いている時間はない。だから僕のヒュポムネーマタ[覚書]から無秩序にお送りしよう。つまり爽快な気分(Peri euthummias)について書いた覚え書きを君に送ろう、と。……いずれにせよ読むこと、書くこと、自分のために覚え書きをつけること、文通、著作の送付といった一連の実践の実践が、自己への配慮というきわめて重要な活動を構成していることがおわかりでしょう[ミッシェル・フーコー1982年3月3日講義,廣瀬・原 訳:410]。