どうしたフィデル?!

「【ハバナ=石川保典】病気療養中のキューバカストロ国家評議会議長(80)は一日、メーデーの行事に出席せず、テレビを通じて国民に演説も行わなかった。昨年七月三十一日の腸の手術から約九カ月間、公に姿を現しておらず、一大行事のメーデーにも出席しなかった議長の職務復帰はさらに遅れることになる。議長は回復が著しいとされてきたが、健康不安説が再浮上するのは必至だ。/議長は緊急手術を受けた際、後継者の実弟ラウル国防相(国家評議会第一副議長)に職務の全権を暫定委譲。ラウル氏や閣僚らは今年二月以降「議長は順調に回復し、重要事項についてはすべて相談を受けている」などの発言を繰り返し、議長がメーデーで職務に復帰し、権限を回復するかが焦点になっていた。/メーデーの行進にはラウル氏や閣僚らが出席。主催者代表は「フィデルカストロ議長)が本当に早く治るように国民全員が心から祈っている」などと述べた。政府によると、メーデーにはハバナで約百万人、全国では国民の半数余りの六百万人以上が参加した」(www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007050202013139.html)。
サークル・ワルツ【ポスト・ジョンイル観測】
「米国防総省傘下の研究機関、海兵隊大学の朝鮮半島情勢専門家ブルース・ベクトル准教授は8日までに、北朝鮮金正日労働党総書記の後継問題に関する論文をまとめた。ベクトル氏はこの中で、金総書記が後継者への世襲プロセスをうまく推進できなければ、北朝鮮の不安定化を招き、内戦状態に陥る可能性すらあると予想。北朝鮮国内にとどまらず、地域諸国の政治、軍事、経済面に否定的影響を及ぼしかねないと警告した。特に米国にとっては、北朝鮮保有する大量破壊兵器の管理が最大の課題になると指摘した。/米政府系の研究者が金総書記の後継問題の影響をめぐる論文を作成、公表するのは異例。金総書記が65歳を迎えながら、後継体制の見通しが不透明な中、米外交・軍事専門家の間で体制不安定化を念頭に置いたシナリオ分析が活発化していることを意味する。/ベクトル氏はこの論文で、後継問題に絡み、金総書記の義弟、張成沢氏の「粛清」情報や軍高官ら多数の亡命説が一時流れたほか、金総書記の長男、金正男氏の暗殺未遂事件が報道されたことを紹介。金総書記一家をめぐって不穏な動きが伝えられていると指摘した。また、2005年以降、金総書記の2男、金正哲氏が後継者に選ばれたとする「うわさ」があるものの、これを打ち消すような情報もあるとし、「金一族をめぐる状況は混沌(こんとん)としている」と現状を分析した」(headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070508-00000096-jij-int)。