2014-01-01から1年間の記事一覧

トマ・ピケティ『21世紀の資本』

はじめに 第 I 部 所得と資本 第 1 章 所得と産出 第 2 章 経済成長――幻想と現実 第 II 部 資本/所得比率の動学 第 3 章 資本の変化 第 4 章 古いヨーロッパから新世界へ 第 5 章 長期的にみた資本/所得比率 第 6 章 21 世紀における資本と労働の分配 第 I…

歴史は繰り返す、最初は大虐殺として、次は

【歴史は繰り返す、最初は大虐殺として、次は民族浄化として!】 うヒャーっ! ハンナ・アーレントによると、ナチスのユダヤ人虐殺の前哨戦はドレイファス事件だが、それはユダヤ人将校のスパイ疑惑などが本題ではなくて、ユダヤ人「問題」を超えた人民統合…

いわゆる高齢者問題について

《いわゆる高齢者問題について》 現代の高齢者問題は、人間の平均寿命の伸展と、高齢者の智恵や労働力資源などの技術的代替の結果、「非常に複雑になった難問」というジャレッド・ダイヤモンドの見解は、現代の「高齢者問題の専門家」――失礼なことだがルドル…

Sueño de ser REVOLUCIONARIO

Cuando yo tenía 13 años de edad en 1968 o 69, una maestra de lengua japonés de escuela secundaria me preguntó que yo quería hacer en futuro (o ses cuando ser adulto) yo la contesté claramente, "¡Profe!, yo quiero hacer un REVOLUCIONARIO PR…

Rich’ab’al tz’ikin / Palabras de pájaro

ナカ’マァ’ビーク パ(ク')ァーブ パウィルバ'ル パワニム ア' ――カイパ'・ツィ’ルキン「リチャ'バル・ツィ'ルキン」 【翻訳】 僕を連れてって 君の手の中に 君の道往きに 君のおなかの中に ――カイパ'・ツィ’ルキン「鳥のことば」 ※(’)の発音は声門化音で…

Poema 10 -- Pablo Neruda

Poema 10 -- Pablo NerudaHemos perdido aún este crepúsculo. Nadie nos vio esta tarde con las manos unidas mientras la noche azul caía sobre el mundo. He visto desde mi ventana la fiesta del poniente en los cerros lejanos. A veces como una m…

(20の愛の詩のうち)10番目の詩 パブロ・ネルーダ

(20の愛の詩のうち)10番目の詩 パブロ・ネルーダまだこのような薄明であるのに僕たちは道に迷ってしまった。 手をつないだ僕たちの見たものは誰もいまいが、 その一方で、青い夜が世界の上に覆い被さるのだ。 僕の窓から覗き込む、 遠くの山間にある西…

文化の脱プログラミング化について

【文化イメージの刷り込みを脱プログラミング化すること】 ここで指摘されている黒田さんの危惧(=イメージの刷り込み)は、ある種の文化人類学者の中で共有されているもので、私もその1人だと自任しています。現在では「文化のブローカー」と呼ばれる人た…

「生類憐みの令」

覚え 一、捨て子これ有り候はば、早速届けるに及ばず、その所の者いたはり置き、直(じき)に養ひ候(そうろう)か、または望みの者これ有り候はば、遣はすべく候。急度(きっと)付け届けるに及ばず候事。 一、鳥類・畜類、人の疵(きず)付け候やう成るは、唯今(た…

ハームリダクションという思想を定着させるために

【ハームリダクションという思想を定着させるために】 Harm reduction (or harm minimization) is a range of public health policies designed to reduce the harmful consequences associated with various human behaviors, both legal and illegal. 「ハ…

アドナン・ラシードからマララ・ユスフザイへ

慈悲あまねく慈愛深きアッラーの名のもとにアドナン・ラシードからマララ・ユスフザイへ導きに従う全ての者に平和をマララ・ユスフザイ様この手紙は個人的に書くものであって、パキスタンのタリバーン運動(Tehreek e Taliban Pakistan)や他の聖戦戦士のグル…

なぜ学生にわかりやすく説明しなければならないのか?

【なぜ学生にわかりやすく説明しなければならないのか?】 俺達が、大学で「学生たちにわかりやすく説明しなさい(=教授しなさい)」とFDで、講師のアホづらした先生に訓育されるようになる系譜的(genealogical)由縁は、意外と古いようだ。アウエルバッハ…

研究者とは誰のことでしょうか?

――研究者とは誰のことでしょうか? ――研究に携わっている時に、喜びを感じる人は、すべて研究者であると言えます。市井において、非識字者が文字を学んでいるときに「読むことの喜び」を感じれば、あるいは聖職者の説教を聞きながら、それまで理解できなかっ…

池田光穂先生の記録

池田光穂 いけだ みつほ 専門分野 文化人類学、医療人類学、中米民族誌学 研究主題 中米先住民の民族誌学 医療人類学 科学人類学 臨床コミュニケーションキーワード 医療、保健、コミュニケーションデザイン、科学研究、パースペクティヴィズム研究学歴 1980…

僕と伯父と勝新太郎で〜♪

【僕と伯父と勝新太郎と忘舅とカニバリズム】 シベリア抑留生活が長かった僕の母方の(義理の)伯父は、瀬戸内のヤスリの町の親方だった。夏休みの従兄弟の家によく泊まった時の、彼は非常に厳しい顔の人だったが「都会のオボッチャン」風の僕に――よく誠実に…

山極寿一氏に与する頌歌

《ゴリラ研究の山極寿一・新京都大学総長に与する頌歌》 ルソーによると、オランウータンやゴリラは、動物ではなく「下等な人類」だという。こういう言挙げは、啓蒙主義の萌芽の時代における市井の人々に、まさか?!というおぞましい嫌悪的想像力を齎しただ…

National Museum of China, Beijing

National Museum of China, Beijing 中国国家博物館 http://jp.chnmuseum.cn/tabid/619/Default.aspx

多発性硬化症(multiple sclerosis, MS)

多発性硬化症(multiple sclerosis, MS) http://www2.nanbyou.or.jp/145_B.html

ゴジラと肉体派女優、あるいは

【ゴジラと肉体派女優、あるいは「苦い原爆」の想い出について】 本多猪四郎監督の「ゴジラ」(1954)は水爆実験下の日本の放射線恐怖と戦争のトラウマを描いた秀逸な作品ですが、僕が大好きなシーンは2つあります。ひとつはやがてゴジラになぎ倒される電車…

人類学的見地からみた倫理問題

道徳の普遍性に関する議論(モンローによる)●デイヴィッド・ヒューム『道徳原理の探求』(1751) ヒュームは行動の表面上における多様性を認めるが、それは究極的な道徳的信念から生じるとしている。「もしあなたがアテナイの或る親に向かって、なぜ生まれ…

サマリア人の利他主義は病いの癒し経験から

サマリア人の利他主義は病いの癒し経験から 「そのうちのひとりは、自分がいやされたことを知り、大声で神をほめたたえながら帰ってきて、 イエスの足もとにひれ伏して感謝した。これはサマリヤ人であった。 イエスは彼にむかって言われた、「きよめられたの…

【少子化非常事態宣言】批判

【少子化非常事態宣言】批判 私の論点は次の3点です (1)少子高齢化による人口減少や都市への人口流出の主張は首肯できる。しかし、地方から都市部を嘆いていても、地方と都市部をもつ都道府県の責務は、それでなくならない。すべて都会(東京、名古屋、…

ナントの勅令:The Edict of Nantes (1598)

「1598年4月13日にアンリ4世がナントで発布。プロテスタント(ユグノー)などの新教徒に対してカトリック教徒とほぼ同じ権利を与え、近代ヨーロッパでは初めて個人の信仰の自由を認めた」ウィキ日本語) === The Edict of Nantes (1598) Henry, by the gr…

STAP細胞捏造事件クロニクル

◇STAP細胞論文を巡る主な経緯(毎日新聞報道に加筆) 2014年1月29日 理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダーらが、1月30日号の英科学誌ネイチャーにSTAP細胞の作製成功に関する論文を発表 ___2月上旬 インターネット上で論文画像…

真摯な謝罪は高価な軍艦よりも遥かに安くて堅固な防衛手段

【真摯な謝罪は高価な軍艦よりも遥かに安くて堅固な防衛手段】 従軍慰安婦の像がニューヨークに新たに建立されたことに「日本人として」困惑気味の友人がぶつぶつ……。僕は、最初、日本人の若者がじゃんじゃん訪れて、ピースサインでもして、友好的に受け入れ…

シオニスト達の歴史的人道的過ち

〈イスラエルのシオニスト達の歴史的人道的過ちについて〉 イスラエル軍はハマスを殲滅したいので、ガザ住民がハマスのシンパであろうが、なかろうが関係ないのです。ハマスの撃破に伴う民間人の犠牲は、ハマスと同じだ――(地獄の黙示録の)キルゴアがベトナ…

議論のやり方での失敗

議論のやり方で失敗する人のうち、よくあるパターンが、理詰めで対立する意見(命題)を出すところまでは成功しているのだが、その正反合の最後の詰めの〈合〉で、その議論とはぜんぜん関係のない世俗的な道徳的審級(例:人の気持ちをきちんと忖度する、良…

素敵な師匠

私の親愛なる弟子たちよ〜♪ 最近、リチャード・ローティに関心をもって、ちょこっとづつ読みすすめつつある。 ローティは、本人も自称するように、アメリカのプラグマティストの伝統の中に自分の思索を位置づけている。 哲学者である彼が、哲学に対する言及…

自分たちの生存のための福音

《捜査当局は鬼畜を呪わず、むしろ自分たちの生存のための福音とみなす》 こんな奴の脳みその解剖学や生化学的データ(お好みなら電極刺して生理学の人体実験でもするか?)をとっても変態異常者であることの《科学的証拠》はとれない。なぜなら、そのような…

なんという大人の発想だ

馬鹿なピーター・シンガーの論文に「困惑で身をよじらせる」リチャード・ローティ、まったく自分たちのことがどのように市井の人たちから悪者にされており、シンガーの主張は、その疑念をさらに深めるからだというのである――「カント対デューイ」『文化政治…