原発ムラという用語

原発ムラという用語】
なんかキャッチーな社会学者のナイスなフレーズだと思っていたけど、今やこの用語はスティグマとして機能しだして、御用学者や推進容認派がちょっとでも推進や容認を発話すると、反・脱原発派の人たちがこの用語を使って口撃する安物のラベルになっている。もともと正確な理論用語でもなく軽い徒名のようなものだったが、いまや汚名による罵倒やいわれ無き差別を正当化するために使う人がいるのは困ったもんだ。ギルバート・ライルではないけれど、福島第一原発を見学して「あのところで原発ムラはどこにあるのでしょうか?」と聞くようなもんだ。言語の虚構なのに、そのイメージに振り回されている点では、〈安全神話〉に騙されていたかつての推進派とレベルは変わりゃせんですね。