年齢枠の全面撤廃の理由(垂水源之介)

◎×××賞の年齢枠の全面撤廃の理由(垂水源之介)
【1】年齢枠がアカデミズムにおける広義のエイジズム(=年齢による機会挑戦への差別)に[結果的に]なっている。
【2】年齢枠を設けた△△賞があるために、+++賞は年齢枠などにあえてとらわれる必要がない。
【3】ZZさんの研究歴特定の困難さの指摘にみられるように、年齢と研究歴の相関があると考える根拠は少ない(誤った前提に立ってガイドラインを変えると、瑕疵のない潜在的候補者が除外されてしまう)。
【4】在職者や高齢者においても学会関連の受賞は、職場や大学におけるアカデミックゲームの遂行には有益なインセンティブになっている。(→業界の研究水準の向上と振興)
【5】ビッグネームの寄稿においても、その内容次第では、著眼著眼の研究そのものを内外に対して「奨励」するものであれば、おおいに貢献になる(→学会が記者会見などを通して、受賞者の最新の研究成果を広報する必要あり!)。
【6】上記の、4と5にも関わるが、ユニークな研究や地味でも長期調査にもとづくベテランならでは研究を顕彰することで、そういうジャンルの研究を『著眼著眼研究』に誘導するインセンティブになる。(→この場合は++++賞のガイドラインを示して『著眼著眼研究』への寄稿へのメリットを事前に広報する必要がある)
ま、ざっとこういうところです。
(十分その資格ありというご意見はさておき、もちろん私は変人ではないので、この提案に将来にわたりこの提案に固執することを表明するものでありません)。
医療人類学のレッスン