学会賞からエイジズムの排除を!

澁澤民族学振興基金運営委員
Y 先生へ

いつもこのシーズンになると思う所感がありますので、選考に携わる関係者の方に御提案し、中長期的な課題として、将来機会がある時に改革のためのひとつの提案として御検討くだされば幸甚です。
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・提案の主旨:渋沢賞の受賞対象者から「満40才未満であること」という条件を外すこと。
・提案の理由:生物学的な年齢による受賞資格制限という発想は、世間にある年齢差別主義を助長することにつらなり、リベラルな本学会の主旨にはふさわしくないと考えるため。また生物学的年齢40歳以上のものでも(社会人入学などで)この分野への参入した「研究上の若手」研究者に受賞のチャンスを開くため。
・改善案:年齢制限を撤廃し、例えば「公的制度、個人的探究に関わらず、文化人類学を勉強して20年未満と考える者」とし、その「書面による証明」について、例えば「本学会の会員による証言が2件以上」あるものとするなど、研究上の「若手」(ヤングではなくニュカマー)に門戸を開いたことを、内外に公表する。
・改善の社会的効果:研究の評価からエイジズムを廃した学会として公表すれば、世の中にあるさまざまな権威主義から自由になることを考えている学会としての評価も得られるかもしれません(もちろん、それが目的で提案したのではありませんが)
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以上です。

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蛇足ながら、私はすでに該当者ではなく、また、そのような推薦すべきような意中の方もおりませんので、この改善案で自己への利益誘導はないと信じます。また、このような提案をすることで、〆切り間際になった該当者に応募についてのリマインドすることになると(勝手に)よい提案をしたとほくそ笑んでおります(こちらはユーモア)。