アームチェアのショコラ風の発音に耳を貸す必要性?の問題

デスコラの調査した Achuar のカタカナ表記は、やっぱり「アチュアル」のほうが…
 Achuar の読み方(かつ表記)ですが、彼の母国のフランスと、L=Sの高弟であることから、彼のPh.D 論文の民族誌を大学院生時代から取り上げた『やきもち焼きの土器つくり』の翻訳者の渡辺さんの訳語が起源になっているかと思うのですが、「アシュアル」というのが定番になっています。しかし、このエクアドル領のヒバロ系先住民は、スペイン語表記の「アチュアル」と読む(日本人がカタカナで発音)のが原語に近いエスノニム(民族名称)で、ディスコーラも、講演で、自分が調査した民族を表現する時も、フランス語なまり(ショコラ風に?)がありますが、はっきり「アチュアル」と発音しています。私は当初、彼が英語あるいはスペイン語流に話しているのかと思っていました(英語の講演ではアチュアルと何度も聞いているので)。しかし彼は、やはり正統派のきちんとした人類学者で、言語によってエスノニムが変わるわけないと思い、フランス語のスピーチも聞きましたが、やっぱり「アチュアル」と発音していますね。
http://www.dailymotion.com/video/xejdtt_ce-que-montrent-les-images-philippe_creation
の3分17−18秒に登場します。
日本のアームチェア流のカタカナ用語よりも、ここで当事者でもある人類学者が、こう発音しているのだから、堂々と?「アチュアル」と表記することをお勧めします。