I know about the life (A. Shepp)

「多文化共生の授業設計もマジに考えるとそんなに甘いもんにゃ、おまへんにゃ〜〜という感じです。
これまでの大学教育における多文化共生は、座学における観念論的(あるいは理念としての多文化共生)議論――「消極的な消去法的選択としての多文化共生」――が主流を占めておりました。その限界を超えるためには、人間の安全保障、環境、現実政治、テロリズム、人種問題など、具体的な問題対処に立ち向かう現実的議論――「積極的で意図的選択としての多文化共生」――に節合するかたちで立体的に構成する「多文化共生」の授業でないとあきません。既存の多文化共生の授業の中身を渉猟した上で、まったく違う角度から多文化共生の実践倫理を組み直す必要ありと考えます。その意味では、開講数はコマは少なくてもいいので、その後の専門の履修期間のみならず、履修後もまた「賞味期限の長い」多文化共生の授業を構築する必要があると思います。」