骨のフィーバーまたは、デング熱

このニュースはJSTで4月8日づけ:
 ブラジル南東部を中心とするデング熱の流行は、スラム街の住民らを容赦なく襲っている。リオデジャネイロで「最も危険な町」とされるカシアス地区では、有効な対策が講じられないまま、住民の間に諦めの表情が広がり始めた。/麻薬密売組織が幅を利かせ、銃撃などの犯罪が日常的に繰り返されるカシアス。衛生環境も劣悪で、水たまりなどからデング熱を媒介する蚊が発生する。発熱や体の痛みなどの症状を訴える住民が続出しているが、消毒などの対策は遅々として進まない。/ここはずっと前から見捨てられていた町だから――と、住民らは諦め顔でつぶやく。町を牛耳る麻薬密売組織は、外部の者の立ち入りを嫌う。/「役人たちはめったに寄り付こうとしない。こんな町の発展など望んでいないからだ」――町内会のトップ、フリオ・セサル・モレイラ氏がそう説明する間にも、街路に銃声が響き、同氏は取材班を促して事務所に身を隠した。/当局のまとめによると、ブラジルでは今年に入ってから、デング熱の感染者が5万5000人を超え、死者67人が報告されている。当局ではさらに、58人の死亡例についても原因の確認を急いでおり、死者数はさらに増える可能性がある。死者の半数近くが13歳未満の子どもとされる。感染は毎分1・4人のペースで広がっている計算。同国南東部としては、史上最悪の流行とも言われている」(www.cnn.co.jp/science/CNN200804070035.html)。