『日本中小企業下請け階級の現状』

 TOYOTAって、日本を代表する企業だが、下請け、孫請けの会社の数が聞けばきくほどびっくりするほどある。その末端の経営者の方からお話を伺うと、納入価格は「信じられないほどの低価格」で、それも市況情勢次第で「突如、納品価格の切り下げ」が要求されることがあるという。当然、検品の末に再度納入ということも「一方的におこなわれる」ことがあるそうだ。それにより抵抗すると納品そのものがキャンセルされて「二度と受注されることがない」ために、その受注は最終的に赤字でも「必ず引き受ける」という。このような主従関係が固定的にあるので、孫請けは「下請けに絶対に文句が言えない」、下請けもTOYOTAの親会社に「絶対に文句が言えない」からだそうだ。そんな「嘘みたいな話」を聞くと、こんなニュースなどは、ただたんに朗報だとも言えず。もちろん現在の受注のサスペンドよりはましだが、もとの奴隷状態に逆戻りだとのことだ。つまり、受注がないのは地獄であれば幸い、だからといっても受注があっても生存ギリギリのラインに留め置かれる。オトロシという他はない。その意味で、TOYOTAもまたブラック企業の一翼を担っているのだ。エンゲルスではないけど『日本中小企業下請け階級の現状』という感じでしょうかね。