ボルネオ島:オランウータンの森危機

ボルネオ島:オランウータンの森危機 2080年に80%消失(毎日新聞・東京夕刊:2015/8/31)
「 現在のペースで森林破壊や地球温暖化が進めば、2080年には東南アジアのボルネオ島にすむ大型霊長類、オランウータンの生息地の80%が失われるとの研究結果を、国連の「大型類人猿保全計画(GRASP)」がまとめた。GRASPは「このままでは絶滅の恐れが極めて高くなる」と警告、伐採規制など保護対策の強化を勧告した。/研究グループは、過去のデータを基にボルネオ島での森林破壊や温暖化の進行を予測するコンピューターモデルを開発して調べた。/10年に26万平方キロあったオランウータンの生息に適した森林の面積は、アブラヤシプランテーション開発を主な原因とした森林破壊によって15・5%が失われる可能性が高いことが判明。温暖化の影響を加えると、80年に残る生息適地は4万9000〜8万3000平方キロしかなくなり、現在の生息適地の68〜81%がなくなってしまうとの結果が出た。」