臨時即決裁判権による軍事法廷の「予感」

憲法9条の改廃が齎すもの:その最悪のシナリオ】
【敵を殺すことの合法化は、敵に利する味方を合法的に処刑する論理に繋がる】
 臨時即決裁判権による法廷では、被告人は民間人と軍人を区別せず、第1審を最終審とする、特別軍事法廷――映画でよくある官邸のようなところで即席につくられた法廷で判決が下ると、中庭には銃殺隊が待機していて、即処刑というシーンを思い出したまえ。日本で、このような法的手続きが、すぐに採用されるかどうかはよくわからないが、憲法九条の条文が廃止されたり、国防のための軍隊の保持が【合法化】されると、自ずと、そのような裁判権の可能性について検討しなければならないだろう。敵を殺すことの合法化は、敵に利する味方を合法的に処刑する論理に繋がるからだ。以前からの石破の(蒙昧な用語や変な仮想的語彙による)発言を聞いていると、彼は十分にそのことを理解していないだろうが、軍隊という法体制のもとでこのような法的権限の施行があることぐらいは、関係者から十分に耳打ちされているのだろう。妄想や無知とか馬鹿といわれる石破であるが、彼に耳打ちしている頭の多少賢い連中は、きちんと今から青写真を描いているのかもしれない〜♪