白水社に惚れ直し

白水社に惚れ直し〜♪ 】
 白水社デカルト著作集の、発刊直後の「増補版」の意味がずっとわかならなかったが、1973年発刊第4巻に森有正が病気のため「思索私記」が収載されなかった。同書の初版に入っているビラによると、4巻購入者には、全員、後に「思索私記」を追加した増補版を無料で受け取れるようになっていたのだそうだ。第4巻の初版のこの未収載版が、他の巻よりも古書の値段が半額になっている理由がこれで氷解したぜ――しかし、今の本屋なら絶対にしない赤字覚悟のこの増補版計画って、白水社ってのは、なかなか凄い会社だわね。惚れ直したぜ!