ケネス・バーク「動機の文法」

「人びとはなにをやっているのか、そして彼らはなぜそれをやっているのかを語るにあたって、かならず言及されなければならないのは要素とはなにか?」それを明示して(後に5つの要素)わけたのが彼だが、動機の文法の初版(1945)には、説明に必要な5つの要素が、4つに分類されたローマ数字の順で、以下に示されている
1. 場面 scene:それはどんな文脈か?
2. 行為者(動作主) agent in general:誰がその行為に加わったのか?
3. 行為 act:何がおこったのか?
4. 媒介者(手段)と意図 agency and purpose

    • -

【ケニーは面白い〜♪ 】
 確かに!「社会階層という心理的マジック」(K・バーク)によって、社会が〈あたかも〉分節化されているように、僕たちは信じてしまう。もちろん、社会という言葉が与えられた瞬間に、だれもそれを見えないはずなのに、社会があたかも実体的概念であることを鵜呑みにして信じてしまう。バークは、言語活動の自律性を信じているようだが、そこに〈生命〉を吹き込む、存在(=読者/言語の聴取者?)をどのように措定することができるのか、また、言語内の活動と、我々の活動をどのように峻別し、関連づけているのか、まだまだ、わからないところがいっぱいある――だからこそ、バークは面白いのだ!(セイゴウさんは「バークを読みなさい」と彼の著作をお経や真理のように言っているが/扱っているが、これはバークの面白を半分にしか楽しめない迷惑な助言のひとつだろう)