アウグスチヌスによる cogito ergo sum の証明

ーアウグスチヌスによる cogito ergo sum の証明
(1)私が欺かれるということは、私は存在している(si enim fallor, sum)
(2)存在しないものは欺かれないからだ
(3)私が欺かれるという事実から、私が存在することが帰結する―(1)のパラフレイズか
(4)私が欺かれる限り私は存在する、ことは確実
(5)「私が欺かれるから、存在する」と信じている時、私は欺かれるということがありえようか(反語表現)―パラフレイズすると「「私が欺かれるから、存在する」と信じている時、私は欺かれないので、私は存在する」
出典:神の国、11巻26章
えっ?De civitate Dei contra Paganos っていうの?:異教徒に対する神の国について、となりますね〜♪
ラテン語原文:"Quid si falleris? Si enim fallor, sum. Nam qui non est, utique nec falli potest; ac per hoc sum, si fallor. Quia ergo sum si fallor, quomodo esse me fallor, quando certum est me esse, si fallor?"
出典:http://www.augustinus.it/latino/cdd/index2.htm
このことを、デカルトに指摘したのは大アルノーだが、彼はそのような申し出を拒絶した。ブレーズ・パスカルは、デカルトのオリジナリティーを断固として擁護する。この大アルノーがジャンセニズム大弾圧のときに、ポールロワイヤル修道院に逃げ込み、後に、共著で「ポールロワイヤル文法」を表す――すごいやん!