現代の魔女裁判

【現代の魔女裁判
 オセロ中島、リハビリ中の生活が詮索されて、占師を擁護することで、メディアの不審を逆に増幅することになる。無断出演も「病理」の徴候とされてしまう。絵に描いたようなラベリングのポジティブ・フィードバック、犠牲者非難、そして分裂生成。世の中に排除する理論と排除メカニズムを説明する理論は山ほどあるのに、包摂する理論や応用についての便利な方便はほとんどないことに気づく。彼女は事務所に無許可に出演しただけではなく、視聴率稼ぎで(倫理に反して)出演させられた面もある。後者のテレビ局が非難されないのは、テレビで中島を非難するすべてのメディア人がテレビ局と利害を共有していからだ。これは言葉の正しい意味での魔女裁判というのだ。