plurium interrogationum: 多重質問の誤謬

plurium interrogationum http://es.wikipedia.org/wiki/Falacia_de_las_muchas_preguntas
多重質問の誤謬の例:
 女性の上司が男性の部下に「女性のほうが男性より生物学的に優秀であるにも関わらず、あなたはまだこのケースで男性を採用しようとするのですか?」と聞くこと。この質問は[その職場ではなく生物学という普遍性を持ち出して]正しいか否か証明されていないことを前提に質問することで、男性を採用することが非合理であることを示しつつ、男性を採用するのか/女性を採用するのかを審問する形式をとっており、後者のほうが理に叶ったことを「誘導」しているわけだ。
 類似の誤謬の応用は簡単で、我々の多くは自然(=当たり前)に受け入れているが前提が証明されていない以上、間違って質問を構成する:「男性が外で働くことが普通なのに、君はそれでも主夫をやりたいのかね?」「母親のほうが育児に優れた才能を持つのに、君は奥さんに働かせて主夫になって子供を育てたいのかね?」
 出生率が最低になった時に、森喜朗首相の時代に、橋本聖子ら保守派の与党議員どもが一連の後援会を開いたときに、このタイプの多重質問の誤謬がオンパレードしていたことを思い出したわ〜♪