悪いのは図書館ぢゃない!悪いのは電子ジャーナルブローカーである!

どうもありがとうございました!
「先のメールでもご案内しましたが、電子ジャーナルをお探しの際は、電子リソースリストに表示される利用可能年代をご確認くださいますようお願いします」。
こういうのは、ユーザー側でいちいち事前にチェックする人はいないので、むしろ、私のような凶暴な馬鹿には……
読めない場合は、電子リソースリストに表示される利用可能年代を確認してリストにないのは、さっさと諦らめて、どうしても読みたければハードコピーを学外に依頼せよ
と助言すべきでした。
(でも国立大学図書館は、もう連合体をつくって、資源をシェアしないと、目標とすべき欧米の大学の図書館のレベルには永遠に近づけず、台頭激しいアジアのライバルの大学図書館にもさっさと追い抜かれてしまう体たらくを、中長期的には、もたらしてしまうでしょう)
電子ジャーナルってのは、省スペースや情報の迅速化には多いに貢献します。しかしながら、導入しているプロバイダー(図書館)は、豊富な情報が含まれますなどと(業者の口調をそのまま真似て)予算を充当させる際には甘言を弄し、学内の予算を確保しますが、実際に使ってみると、権利関係が複雑にからみあわせて、西欧の大手のブローカーが儲かるようになっていて、西洋近代のゼニゲバ知財のゆきつくはては、西洋近代が夢見た「人類の叡知のパブリックコモンズ化」には必ずということでしょうかね。
私は、西欧流のゼニゲバ知財ブローカー――日本の大手のブローカーも同じ穴の狢で困りものですが――をぶっ潰すウィキリークス級のロビンフッドが現れ出てくるのを待ちます。
それまでは、今般、HOさんに教えていただいた、精神安定剤、つまりキレる前に「電子リソースリストに表示される利用可能年代をご確認」して諦めることにしましたので、当分は静かになる(つもり)です。
So long (じゃあ、まずい挨拶ですね)むしろ、hasta la vista!(ターミネイター2での邦字字幕写の秀逸な翻訳「地獄で会おうぜ!」=本当の直訳は「また会う時まで」)でお別れします。
今般は、お忙しいところ、小職のうっとうしい照会に、丁寧にお答えいただいて、誠にありがとうございました。

追伸:Annual Review of Anthropology は過去3年ほどの現物購入について、KO書店に価格の照会したら、糞馬鹿みたいな値段でしたので、結局、自分で購入することにしました。1/3くらいの値段でしたけど、3巻で180ドルくらいでした。ノーベル賞でも受賞しないと元とれませんな〜♫

Hasta la vista, otra vez!