ヘイトクライム市民 VS. ゼノフォビア国家

■二級市民が抱くヘイトクライム意識は、フランス政府が(伝統に反して)つづけるゼノフォビア政策であることを、サルコジ氏はご存知ない。いまや、不満をもつごく一部の若い〈移民〉のなかの苛烈な暴力崇拝は、ロベス・ピエールの精神が彼らの間に血肉化したことなのか?
ーーー
「(CNN) フランスのサルコジ大統領は同国のテレビ局のインタビューで移民の増加に言及し、「国内に外国人が多過ぎる」と発言した。/インタビューはフランス2テレビで6日夜に放送された。この中でサルコジ大統領は、「われわれは問題を抱えている」「わが国を統合する制度が機能悪化の一途をたどっているのは、国内にあまりに多くの外国人がいるためだ。もはや彼らのための住居や仕事、学校を見つけることはできなくなった」と述べた。/フランスは国家のアイデンティティーを重視し、国民に対して宗教や出身国以前に「フランス人であること」を求めている。/次期大統領選で再選を目指すサルコジ大統領は、4月22日の投票が迫る中、社会党フランソワ・オランド候補らを相手に苦戦を強いられている。/同国ではここ数年、移民をめぐる問題が繰り返し浮上してきた。昨年は公共の場で顔面を覆い隠すイスラム教の服装を禁止する法律が施行されて物議をかもし、2010年には若者が警官に撃たれて死亡した事件をきっかけにイスラム教の若者の暴動が起きている。/経済協力開発機構OECD)の統計によると、フランスには過去7年間で他国から毎年約13万人が流入しているほか、10年には亡命を求めて約4万8000が入国した」(出典:www.cnn.co.jp/world/30005845.html)。