かもんとかんもんのあいだ

mitzubishi2010-04-30

鴨のかもん柄の家紋の嘉門という立派な家門の掃部の禄を食む男は寡黙だが時に感聞することのできる感文たる科文を理解し下問された事には可もなく不可もなく時に渦紋のごとく人を煙に巻き勘文を奏することできる文人だが、また火門の扱いにも優れ寒門の人にも心厚い。
【意味】
鳥のカモをあしらった家紋を徴とする嘉門(カモン)さん=あるいは善き育ちの家庭、という立派な家族(=家門)の掃部(かもん=神様を守る律令制の部署)から給料をもらっている(禄を食む=ろくをはむ)男性は口数が少なく静か(寡黙=かもく)だが、時には感動する(=感聞する=かんもんする)ような、感動的文章(感文=かんもん)である科文(かもん=教典の解釈文=仏語)をよんで理解することでき、目上の人から質問(下問=かもん)された事には、適当に答え(=可もなく不可もなく)しかし時には渦紋(かもん=うずが巻く、この場合は目が回るほど)のように人を煙りに巻き、勘文(かもん=上奏する文章)を上申することできる才能にあふれた(=文章に達意=賢い)人だか、火門(かもん=鉄砲の火口、ひいては火器や飛び道具の武器)の扱いにも慣れていて寒門(かもん=貧しい低い家柄の人)にも心優しい。