二重価格に怒るホモ・エノコミクス

垂水源之介です。このところ毎週東京(トンキン)に出ています。
住んでいる浪速だと忙しくてほとんどいかないが、出張すると逆に時間ができると本屋やCD・レコードなどに足が向く。
そして刺激されて大阪に帰るとネットで本を注文するというパターン(=悪循環)がつづく。
ジェフ・ハウ『クラウドソーシング』(ハヤカワ新書)を読みながら紀伊國屋に注文する。
洋書の決済に入ると、やっぱり機関向けの価格の高さをみると、別に責任はないのだろうが、KKKのページに無性に腹が立つねぇ(これって要するに洋書は私費で買えと、ユーザーは読み替えるよね)。たとえば、これだけの価格差の理由は、外商の職員の経費や、契約する大学へのペーパーワーク、掛け売りのためのリスク分担などの経費がかかるからなのだろうが、できれば、公式にページ「高いのはこれだけの理由」という根拠を知りたい気分だね。あるいはリストラや社員の削減でこれだけ経営努力しており、このような価格差がでるのです、てな弁明はほしいという気がする。
価格差の実感がわかないし、前にも言ったが、ものの価格が二重というのは、通常の自由競争の資本主義に生きる人間にとって根源的な理不尽に思えるからね。
まあ「公費で買うあんたがビンボーなだけで、私費でガンガン本を買う貴族様から文句は一切ありません」と言われてみれば、それだけなんだが……。
やっぱり、私はマイノリティーかな????