グローバル政治のオペレーターとしてのストックホルム

mitzubishi2009-10-12

現今の経済学は面白い、神の見えざる手をみせてくれる魔術から、経済学がかつて否定した非合理を、合理的に証明することができたといってよろんでいる。これでは量子力学の時代に、ニュートン力学を精緻化するような意味のない作業をおこなっている(=シジフォスの苦行)。ここで意味のないというのは、常識のセンスで、経済学の教室における常識(=通常の人の非常識)ではない。
ノーベル経済学賞、経済ガバナンス分析の米2氏に 初の女性も 10月12日20時6分配信 CNN.co.jp/スウェーデン王立科学アカデミーは13日、今年のノーベル経済学賞を、経済ガバナンスについて分析した米インディアナ大学のエリナー・オストロム教授と、カリフォルニア大学バークレー校のオリバー・E・ウィリアムソン教授に授与すると発表した。オストロム氏は、ノーベル経済学賞で史上初の女性受賞者となる。/授賞理由は、オストロム氏が「公共資源における経済ガバナンス分析」、ウィリアムソン氏が「企業内における経済ガバナンス分析」。いずれも、「非マーケティング」的なものを対象に、科学的な視点から経済ガバナンス研究を飛躍的に深めたと評価された。/オストロム氏は、「公共資源は十分に管理されておらず、私有されるか中央集権的に管理されるべきだ」との一般的な通念について疑問を持ち、数多くの現場・現地調査を実施。その結果、漁業資源や牧草地、森林、湖沼、地下水といった天然資源について、現場にいる利用者がその時々の問題解決に向けより良い結果を生み出すために、より洗練された解決策をとっていることを突き止め、これまでの通念が一般的ではないことを示した。/ウィリアムソン氏は、市場と企業組織では、利害関係の衝突を解決するためにとるアプローチ方法で異なる構造を持つと主張。市場はしばしば論争と不調和を引き起こし、企業の権威は、闘争を軽減させるものの悪用される場合があると指摘。競合市場の場合は、意見の相違が生じた場合に売買する双方が交渉して解決策を見出すことから、比較的にうまく働くと説明した。しかし、市場における競合関係が制限されると、市場よりも企業が問題解決策にふさわしいとの理論を打ち出した。/賞金は1000万スウェーデン・クローナ(約1億2700万円)を2氏で等分する。授賞式は12月10日、ストックホルムで開かれる」。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091012-00000014-cnn-int(2009/10/13)