情動の位置

情動の位置は、我々の低位から上位への生体メカニズムに関する〈偏見〉により、高度の意識よりも下位、そして単純な反射レベルよりも上位の〈情報処理レベル〉であると認識されている。
そのために、意識の問題は哲学者や心理学者にまかせておけばよい、実験室の神経生理学の領域にで真剣に議論すればよい、棲み分け状態にあるのだ。そのため、高度なものと単純で議論がシンプルなものの間に情動がおかれているが、それは本当だろうか?
たとえば、実践共同体論や最近接発達領域のように、情動と知性(意識)には深い関係があるという議論がある。それとも、知性(意識)には、下位の神経様式に関係するさまざまな諸相がみられるかもしれない。