文化の解釈ほか

Between interpretation of culture and act of translation: A debate on eligibility for medical interpreter in contemporary Japan.

したがって医療通訳者の関心は、医療者と患者(ならびにその家族)のあいだの言語的コミュニケーションをいかに的確に媒介するか、そしてそれを実現する社会的制度の構築はどうあるべきか(独sollen)という点にある。他方、文化人類学者は、萌芽的にせよ生まれつつある医療通訳の制度を受益者たちはどのように利用しているか、その実態(独sein)を知ろうとする。この意図の違いが「翻訳行為」と「文化の解釈」の差異として現れるのである。