児童の自殺率=F(発症率・隠蔽率・加速減速率・環境要因)

Hospital software improves patient satisfaction at discharge from hospital(→Learn more, look!
文部科学省は、児童・生徒の自殺に対し、学校が原因などを調べる背景調査の方法の「指針」を策定する方針を決めた。/学校側が調査を十分に行わない事例や、いじめが原因であることを把握していたにもかかわらず「原因不明」と報告する「いじめ隠し」が発覚するなど、学校や教育委員会任せの調査には限界があると判断した……
学校に詳細な原因調査を実施させることで再発防止につなげる狙いがある。/文科省は30日に精神科医臨床心理士、大学教授、現役教員などをメンバーとする「児童生徒の自殺予防に向けた取組に関する検討会」(仮称)を同省内に設置。指針策定に向けた検討を開始し、来年度中に全国の小中高校に指針を示す予定だ。/指針は「調査の意義」と「具体的な方法論」の2本立てとする。「調査の意義」には、若者の自殺の実態を正確に把握することが、自殺の予防につながることを明記する。方法論は、学校による調査だけでなく弁護士や医師など第三者による調査の有効性を指摘し、人選の方法も盛り込む方向だ。/北海道滝川市で2005年9月に小学6年女児が自殺し、市教委はいじめを訴える遺書を隠したまま、原因不明の場合などに相当する「その他」と報告。文科省の指示を受けた再調査でいじめが原因と認めた。また、文科省の07年度の「問題行動調査」によると、同省が把握した同年度の自殺者数は158人で、55・7%にあたる88人が「原因不明」と報告された」(headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090727-00000063-yom-soci)。
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私の立場はどちらかと言えば文化社会的な説明からアプローチするほうで、その生物学や進化学での説明を相対化することが多いのはご承知のとおり。
 他方、現状を鑑みるに、認知科学脳科学がけっこう進んでいるので、配偶者選択の遺伝子的根拠やその認知的機能のニューロンやホルモンレベルでの話などで盛り上がっていますが、私はどちらかと言えば(上のような理由により)そのような説明の中に「科学者社会」の社会文化的パターンを読んで中和しようとするのですな。
 ところが、このヘルス・コミュニケーションの話になると、かつて盛り上がった(私も学部時代は勉強していた)動物行動学的な話はとんと姿をくらまし、自然科学にあまり根を下ろしていない(ビジネス経営的な)安っぽい心理学が席巻しているのです。こういう似非心理学の助けを借りるぐらいなら、ミラーニューロンの話をもってきて、我々のコミュニケーションを常識化する文化社会的説明を中和して、もうすこし生物学的(あるいは進化学的)にも説明可能な議論もあるだろうと思うのです。これがコミュニケーションについての進化学的説明を聴きたい私の本心。
 ゲーム論的なプレイヤーの交渉過程において進化論的な意味があるとしたら、その主体の認知機能や構造などにも、それに対応した進化があると思うですが、これについての説明というのはあまり聞かないと私は思うのですが、それは私の情報収集の無知からきているのか、それとも本当にそのテのたぐいの議論がないのか?といのが、貴殿に照会した理由でございます。