教室内でのヘテログロシア状況を「面白い」と感じるまで

Xさんへ

【コメント・シートのまとめ方についてお尋ねします。「面白いコメントを抜粋するように」とのご指示を最初の打ち合わせ時にいただきましたが、もう少し具体的にお教えいただければうれしく存じます】

この場合の面白いという表現は2つの観点からみてください。
(1)Xさん自身が、おもしろいな〜と思う観点から。(なぜそうなのかについて妥当な説明が可能なもの)
(2)私どもからみて面白いと思うもの(これはXさんがレポートをみて「ははん、これは教師に受けそうだ」てな観点で独断でおこなってください)
オリジナルは私どもが後に閲覧可能ですので、これはやはり、Xさんから私どもに対して【速報】というふうに位置づけられます。つまり、迅速に、かつ要点をつき、冗長にならないように、ということです。
また私どもは、TAを教員と同僚のもの、ないしは将来教員という立場につく、というふうに見ていますので上記の(1)と(2)が将来はそれほど区別されなくなるというのが理想です。たぶん、そのような一致が「面白い」という表現の背景に潜んでいるとは思います。
学生の評価は、白黒はっきりする場合があるので、ある共通の論点について対比的な(つまり対位法的な)ものが並記されてあるものは、それぞれの意見が面白いというよりも、そのレポートの内部に対立的な「対話」を生じせしめて、我々自身が愉しむという「面白さ」もありえますね。
いま私が思うのはそういうところですかね。