略奪文化財の領有は、ナショナリズムによって正当化可能か?

引用は読売新聞の報道だが、垂水源之介は以前より、この問題について書いておりましたので、ご参照のため。
◎物神化する文化
http://cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/000522ch.html

「【北京=佐伯聡士】フランスのファッション・デザイナー、イブ・サンローラン氏の遺品としてパリで2月25日に競売にかけられた十二支動物のネズミとウサギの頭をかたどった清朝中国の銅像2体を落札したのが中国人だったことが2日、明らかになった。/新華社通信などが同日伝えた。/銅像2体を計3100万ユーロ(約39億円)で落札したのは、海外に流出した文化財を取り戻す運動を展開している文化省系の民間組織「中華海外流出文化財救出基金」の収集顧問、蔡銘超氏。蔡氏は2日、北京市内で、同基金幹部らと記者会見し、「金を払うわけにはいかない」と述べ、支払いを拒否する意向を表明した。今後の対応については不明。/この問題をめぐっては、中国外務省が競売の中止や像の返還を要求していた」(headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090302-00000888-yom-int)。