科学図書館に悪態を吐く(と復讐が恐い)

附属図書館 御中

『◎◎◎◎図書館報』42巻2号(通巻165号)を落掌しました。
いつもお送りいただきありがとうございました。
さていつもいただきますが気になること(=狭量な不満)があります。
それは、本誌が図書マニア・図書館マニア向けの内容ではないことです。
つねにビギナーむけ。しかし、その画面構成は、本号をみてもおわかりのとおり、デザインがぎとぎとで見にくい構成になっています。
もし、ビギナー向けにするのなら(たぶんこういうページを熱心に読む学生がいるとは思えませんので)ウェブを見やすくするか、メディアを変えるか(動画でマニュアルもいいかもしれません)、図書館を潜在的に利用できる能力のある学生・院生をスカラーシップを出して養成したほうがましなような気がします。
一言で要約すると、適切な資源(=印刷費用や編集のエネルギー)が適切な場所でうまくつかわれていない(=コミュケーションデザインの失敗)ということです。

**

図書好き(しかし図書館から足が遠のく)のユーザーからみると、稀覯書の紹介や図書および図書館学の蘊蓄が満載された、オタク的な学報のようなものが好みですが、これが絶滅しつつあるのは、すでにご存じのとおり(=私の以前の職場は、KKK大学です。ここの図書館は蔵書などは最低レベルの部類ですが、世界の少数民族コレクションや、細川藩の歴史的資料、水俣病資料などのプロジェクトがあったりしてと興味深いところです)。

**

まあプリモ・レーヴィーというユダヤ人思想家によると、[トリノ]科学図書館というところは図書好きの人間にとっては地獄のようなところだったらしいので(出典はマングウェル『図書館:愛書家の楽園』白水社)、わが愛すべき組織の広報誌に悪態をつくのは正しすぎるというよりも、むしろ館員にプロファイルされて出入り禁止になるかもしれませんのでこれぐらいでやめておきます(池野めだか、のノリで)