Xさんからの手紙への返信

Xさんへ
　私達の業界では、長いメールを書くようになったら送信者の危険信号（ストレス、うつ、躁、ルサンチマン、などなど）を察知して、本人を刺激する（＝状況を悪化させる）ような返信を出さないようにします。というわけでXさんの精神状態をちょっと心配しております。以下、手短にコメントします。
　我々の職場はたしかにXさんがご指摘にように酷い組織ですが、まだ他の部局よりはまだ自由に意見が言えますし、改善できるだけの柔軟性があります（＝あると私は信じています）。たしかにXさんの活動を妨害する人もいるかもしれませんが、Xさんの職そのものを奪おうとする人はいないでしょう。営業部長をはじめとして管理サイドの人には、わが社のために滅私奉公せよというやんわり圧力をかける人はいるでしょう。しかし、そういうものはのらりくらりとやっておけばよいのでは……。我が社の外で、ご自身の専門（XX学、XX論）や肩書き（エクスパートの営業マン・ウーマン）を利用して、楽しくやればよいのではないでしょうか。ご存じのとおり専門や肩書きは人を跪拝させる権力ですから。この領域が使いづらいのであれば、自分たちがもっと使いやすい領域を創造創業すればよいのでは。動きやすい領域ならば、使いやすい領域をもとめて放浪している人たちを集客できるのではないかと思います。この領域は運営する人のためにあるのではなく、この領域を利用したいお客さまのためにあるのですから。