セルフ・ヘルプの崩壊、あるいは経済行動の人間的性質

mitzubishi2008-07-09

経営家のセルフ・ヘルプの書物を名著と喧伝する愚かな経済コンサルタントがいるが、むしろ(女流というのなら)ローザ・ルクセンブルグでも読ませてあげたほうがよいのでは?――スクラップ&ビルドで、血も涙もない米国でもマイケル・ムーアのような変な良心家がいるところが、社会の面白いところ。経済をなんでもかんでも洋の東西で説明するよりも、(1)経済政策には反対のものにスイングするダイナミズムがある、(2)信用による過剰な期待への投資が異常な経済行動を生むと皆が信じるのなら、その信念体系の中でのカウンター政策はやはりその人の信念に訴えるので、それなりに目に見える形で反映される、ということでっしゃろうな。
「◆FRB議長、投資銀行に破綻処理制度 米議会に提案へ
【ワシントン=藤井一明】米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は8日、証券会社の機能を持つ投資銀行を、市場の混乱なく破綻処理する法整備が必要との認識を示した。支援先(スポンサー)が見つかるまで、一時的に業務を引き継ぐ公的な受け皿銀行づくりと、FRBが融資を柱に直接支援する枠組みづくりの2方式を議会に選択肢として示す考えだ。FRB議長が投資銀行の具体的な破綻処理制度に言及するのは初めて。
 バージニア州で金融の規制と安定をテーマに講演した。資本不足に陥った金融機関が、増資による自主再建の見込みがなく、合併や買収の相手も見つからない場合は、資金繰りに行き詰まって破綻する。普通の企業と違うのは資金繰り難が金融市場での取引の停止を通じて連鎖し問題のない金融機関にまで深刻な影響を及ぼす点だ。預金と融資を主に担う通常の商業銀行には米連邦預金保険公社(FDIC)による受け皿銀行を使う道があったが、投資銀行向けの手段は未整備だった。
(www.nikkei.co.jp/news/main/20080709AT2M0803L08072008.html)
◆米国株、大幅反発――原油相場の下落やFRB議長発言を好感
【NQNニューヨーク=荒木朋】8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反発。前日比152ドル25セント高の1万1384ドル21セント(速報値)で終えた。原油先物相場が大幅に続落したことや、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が講演で証券会社向けの資金供給制度の延長を検討していると述べたことが好感された。前日に大きく下げていた金融株を中心に買い戻しの動きが広がり、株価指数を押し上げた。住宅指標の低迷などを受けてダウ平均は売りに押される場面もあったが、取引終了にかけて金融株が一段高となり、この日の高値圏で終えた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに大幅反発。前日比51.10ポイント高の2294.42(同)で終えた。
(www.nikkei.co.jp/news/market/20080709c8AS3L09003090708.html)」
◎忘れる人のための国際関係論
http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/060502index.html