じんるいがく氷河期

◎PERFORMANCE, CONQUISTA Y SABER MEDICO MESOAMERICANO
http://hemi.nyu.edu/course-citru/perfconq04/projects/sites/sitebernardo/salud.html

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昔、「兼高かおる世界の旅」(1959-1990)、次に「すばらしい世界旅行」(1966-1990)という代理旅行、あるいは民族誌的ドキュメンタリーというものがありました。高度経済成長時代では、農協さんの団体旅行というものが、日本人の恥辱(田中角栄=土建国家の恥辱でもありました)として日本文化の自虐ネタになり、その文脈のなかで筒井康隆ベトナム観光公社』(1967)、『アフリカの爆弾』(1968)という作品があるわけでございます。
兼高もすばらしいも90年に番組終了しており、うるるんの開始までは5年間の空白は日本人の海外体験というものは何をしていたのでしょうかねぇ?私の「観光現象研究のパラダイム転換」や「エコツーリズムの4つの顔」は1993年に書いていますので、観光人類学研究が日本ではじまったばかりのころでした。つまり、想像で消費する観光から、体験する観光へと世の中のトレンドはシフトするのです。うるるんの成長と、エコツーリズムのマーケットの成長とはパラレルという感じもします。9/11_2001よりもイラク派兵で観光客は一時的に減りましたが成長をつづけ、ようやく2008年にはマーケットの飽和や、若い人が(冒険として)海外にいかなくなった。
で同時に、業界関係者で囁かれるようになる「じんるいがく氷河期」ということです。先生(=研究)バブル、学生(=プライマリー体験)は枯渇という、こまった状況なのでございます。下部構造決定論では、早晩、先生方の研究資源も先細りというのも眼に見えております。
そのためにも転ばぬ先の杖、新時代の文化人類学者を育てる必要あり!!
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「TBS系で1995年4月のスタートから13年続いた長寿番組「世界ウルルン滞在記」(日曜後10・00)が今秋で終了することになった。俳優やタレントが世界各地に出向いて、異文化と触れ合う様子を伝えるドキュメンタリー。日曜夜の看板番組として、長年お茶の間で親しまれてきた。/「出会ウ」「見ル」「泊まル」「体験(たいけン)」をコンセプトとして始まった「ウルルン」。タレントらの涙あり、笑いありのホームステイ生活を伝え、01年12月のスペシャル放送では最高視聴率21・7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録するなど、長年にわたって人気を呼んできた。/これまで450人以上が出演し、150カ国以上を訪問。同局関係者は、終了理由について「放送14年目を迎え、番組もひとつの役割を終えた感があり、ひと区切りつけることにしました」と説明している。/番組は、95年のスタート時から一貫してフリーアナウンサー徳光和夫氏(67)が司会を担当。石坂浩二(67)がレギュラー出演し、アシスタントは高橋由美子(34)をはじめ、相田翔子(38)、酒井美紀(30)、木佐彩子(37)、久本雅美(49)らが代々務めた。/とりわけ番組のシンボル的存在となっていたのが、下條アトム(61)のナレーション。「出会ったぁ〜」など独特のイントネーションの語り口で視聴者に親しまれた。/昨年4月に「ウルルン滞在記 ルネサンス」とタイトルをかえて、セットや出演者などを大幅リニューアル。ナレーションを松尾スズキ(45)にバトンタッチした。今年4月に再び「ウルルン滞在記2008」とタイトルをかえた」(headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080708-00000045-spn-ent)。