周遊券

""ALL men by nature desire to know. An indication of this is the delight we take in our senses; for even apart from their usefulness they are loved for themselves; and above all others the sense of sight. For not only with a view to action, but even when we are not going to do anything, we prefer seeing (one might say) to everything else. The reason is that this, most of all the senses, makes us know and brings to light many differences between things"(source:Aristotle,Metaphysics, Book 1)

昨日の生態史のセッションは面白かったが考えさせるものがあった。
(1)Aさんは、休憩の時に私が「システム生態学を超えるものではないのでは?」と質問したときに、そうではない理由にMさんのプログラム参加を例にあげた。ということは、医療や保健の観点の導入がシステム生態学を超えるのか?
(2)Mさんの研究の冒頭の部分が気になる。ひとりで50ヶ月にわたる調査をして学位をとって、それだけはだめだ、つまりA系のビッグプロジェクトへ。しかし、なにが、どうだめかという説明は十分話されなかった。
(3)3億円を超える研究経費が安いのか、高いのかわからない(多くの人は高いと文句をいうかもしれないが、研究とはアウトカムが問題で、経費の問題ではないと思う――役人はそう考えるが研究者はそう考えないのでは?)。それは、何に対しての3億円なのか?について真面目に考えていないからだろう。
(4)Mさんの豊富なデータは貴重だとは思うが、他の研究者がおこなっている公衆衛生のデータを総合する作業とはなんら変わらないようにも憶えるが(Oさんの正しい弟子?)
ま、それぞれの個別の発表は面白かったのだけれど……
総合討論ではあれからどんな議論がありましたか?