ヴィトゲンシュタイン異聞

mitzubishi2008-05-09

来週の授業「火掻き棒事件をめぐる〈熱い〉記述」を加筆修正する。
新着掲載記録」に加筆するのも疲れてきて、手を抜いている。本当はもっと激しく更新しているのでおます。
日がな、ヒューベルの回顧記事(生理学雑誌)や視覚生理の本を読む。オックスフォードから出ているBasic Vison という本はすごいわ。名著である佐藤宏道『脳と視覚』が英語圏になるとこれだけのパワーをもつのかと震撼しますわ。
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というわけでヴィトゲンシュタインねたで……
ウィトゲンシュタインは学位を取得していなかったが、これまでの研究で博士号には十分だと考えたラッセルの薦めで、1929年『論考』を博士論文として提出した。面接でウィトゲンシュタインラッセルとムーアの肩を叩き、「心配しなくていい、あなたがたが理解できないことは分かっている」と言ったという。ムーアは試験官の報告のなかで「私の意見ではこれは天才の仕事だ。これはいかなる意味でもケンブリッジの博士号の標準を越えている」という趣旨のコメントを記している。」(ウィキの「ウィトゲンシュタイン」より)