I know about the life, part 2 あるいは死刑遊戯

う〜ん、法の決定と運用の中に、変な道徳的判断と恣意的に見える決定(本当は恣意的ではない!)というゲーム(だまし絵やトリック)が生まれつつある。これはこまった。
【1】法務大臣の署名による死刑執行は、現在の法制度に叶った正しい制度で、そこに私情が挟まれる余地は(原則)なし。
【2】奇矯なキャラの法務大臣――しかし手続き的の執行においては異常を疑う所見なし――の意思という、報道よる解釈がある。ただし、その解釈は一般の人にとっても報道のそれと齟齬がない。
【3】では、このことを踏まえて、下記の事例を君たちはどのように考えようか?
なお、死刑遊戯は、ブルース・リーの『死亡遊戯』のパロディだよ〜、念のため。
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法務省は10日、同日午前に死刑囚4人の死刑を執行したと発表した。昨年8月に就任した鳩山法相のもとでは、昨年12月の3人、今年2月の3人に続いて3回目で計10人が執行されたことになる。確定から執行までの期間は、07年までの10年間でみると約8年だったが、今回の4人のうち3人については確定後4年以内の執行となっている。/前任の長勢法相の下でも約11カ月の間に3回、計10人の執行があったが、鳩山法相はこれを上回るペースで続けている。この日の執行で確定死刑囚は104人となった。/法務省によると、死刑が執行されたのは、中元勝義(64)、中村正春(61)、坂本正人(41)、岡下香(61)の4死刑囚。中元、中村の両死刑囚は大阪拘置所で、坂本、岡下の両死刑囚は東京拘置所で執行された。/中元死刑囚は82年、大阪府和泉市の宝石商夫婦を殺害し、現金や宝石などを奪った。中村死刑囚は89年に滋賀県内で、わいせつ目的や金目当てに、路上生活者と職場の元同僚の男性計2人を相次いで殺害、遺体を切断して捨てた。/坂本死刑囚は02年、群馬県内で高校1年の女子を自分の車に押し込み、首を絞めて殺害。女子の両親に電話し、生きていると装って身代金を要求した。また、岡下死刑囚は89年、東京都杉並区のアパート経営者を絞殺したうえ、その殺害を共犯者の男性による犯行と偽装するためにこの男性を射殺した」(www.asahi.com/national/update/0410/TKY200804100076.html?ref=rss)。