絵に描いたような[小]悪/プチブル道徳を逆撫する

「軽度の知的障害がある小学生の息子に、コンビニエンスストアで弁当などを万引きさせたとして、窃盗罪に問われた無職の父親(31)に対し、大阪地裁は25日、懲役1年(求刑・懲役1年6月)の実刑判決を言い渡した。栗原保裁判官は、小学生なら罪にならないと万引きさせた点に言及し、「卑劣で悪質」と非難した。/判決などによると、父親は妻や知人と共謀し、息子に今年2月22日、大阪市東淀川区のコンビニで弁当など16点(約2200円相当)を盗ませた。息子は妻の連れ子で、当時小学5年生だった」(headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071226-00000011-mai-soci)。

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これは、今日の拙僧のポストです。
「さて、Phantom pain から推測する、Phantom vision ならぬ現象ですが、これについての総説のようなものはありますか?

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以下、質問にいたる背景説明です。
私は前者についてのメルロ=ポンティ『知覚の現象学』の解釈に出てくるあの有名な「両義的な現前」の説明に強く引かれるものなのですが、いかんせん半世紀以上前の議論なので、それ以降の研究やデータによる修正が必要だとつねづね思っておりました。
さて、片山容一(日本大学医学部脳神経外科)は「近年、一次体性感覚領野の受容野分布の再構成が幻肢痛に高い相関を示すことから、これを元に戻すことによって、幻肢痛を治療できるのではないかと考えられるようになった。VC核では、同様の受容野分布の再構成により、受容野と投射野の不一致が起きている。これによって興奮性入力と抑制性入力の均衡が崩れ、投射野に異常な感覚が起きることが幻肢痛の機転である可能性がある。神経刺激療法は、幻肢に相当する部分からの失われた入力を人工的に作り出し、受容野分布の構成を元に戻すことによって効果を生むのかも知れない」(www.aichi-med-u.ac.jp/itamiken/abst.html)といっておりますが、推論としては[私のような素人には]よくわからない。とくに「元にもどす」といってもチキンラーメンではあるまいしと思うのですが……
そして、脳に刺激し視覚像を構成するという発想も同じですが、幻肢痛や視覚体験と同じように、もとにあった状態についての障害が起こった後の事後的な語りや表現は非常に重要な手掛かりだとは思うのですが、このあたりのことを勉強するよい総説のようなものはありますか?」
その後、片山教授のウェブページから以下のような論文をみつけた。
Katayama Y, Yamamoto T, Kobayashi K, Kasai M, Oshima H and Fukaya C: Motor cortex stimulation for phantom limb pain. Comprehensive therapy with spinal cord and thalamic stimulation. Stereotactic and Functional Neurosurgery 77:159-162, 2002