改革開放と恐怖政治のゆくえ

*かつての日本の公安当局のお家芸が、北朝鮮中共で発揮されているということか?―これに民間ボランティアたる?ナショナリストたちがいるので、なおさらたちが悪い。日本の反中共ナショナリスト(たとえば石原都知事)のほうが、わかりやすく、また暴虐化の予想ができて、さらにパラミリタリーを持たない点で、まだましなほうか?―火急の問題解決の具体策は、中共の反国家=民主化勢力をどのように支援できるかということか。
*他方で、中国の民主化勢力の抑圧は、大量粛正ではなくデバッキングレベルなので、実質的にその抑圧政治は成功しているという観測も可能。
中国共産党大会の開幕を15日に控え、公安当局が人権派弁護士や民主活動家への締め付けを強化している。暴行を受け、行方不明になる事案が相次いでおり、北京五輪に反対する著名な市民も拘束されたとみられている。党大会をにらみ「社会の安定」を重視する当局が、異論者の封じ込めに出ている格好だ。/著名な人権派弁護士の李和平氏によると、9月29日午後5時半、李氏は北京市の事務所近くの駐車場で、複数の男に布袋をかぶされ拉致された。ナンバープレートのない車で郊外の地下室に連れ込まれ、スタンガンなどによる暴行を約6時間にわたって受けた。男らは李氏に「家も車も売って北京から出ていけ」「出ていかないなら余計なことに構うな」と警告したという。李氏は官僚の腐敗による被害者救済などで知られる。公安当局者4人が24時間、自宅を監視している。/同じく人権派弁護士の高智晟氏も9月22日から行方不明だ。高氏は、妻子の安全と引き換えに、外国人記者の取材を受けないことなどを約束させられたという。関係者は、党大会を前に当局が別の場所に軟禁したとみている。妻子は自宅にいるが、監視下に置かれている。/当局が締め付けを強化しているのは、党大会に合わせ民主化活動家や弁護士、反体制派らが、腐敗などを訴えるために地方から上京した陳情者らと連携し行動をとる事態を、阻止する狙いがある。消息筋は「生活に不満をもつ主要な退役軍人の監視も強化している」と指摘している。/北京五輪のあおりで住宅立ち退きに反対し投獄中の葉国柱さん。その息子の葉明君さんも、9月30日から北京の留置場に拘束されているという。/関係者によると、容疑は「国家転覆扇動罪」。葉国柱さんの弟、葉国強さんも同月29日から同様の容疑で拘束されている。同氏は、五輪開発による立ち退きに抗議し「自殺の意思を示すため」に、天安門前の堀に飛び降り、公共秩序を乱したとの罪で約2年間服役したことがある。現在も「五輪は中国に大きな災難をもたらした。腐敗を増長し人民の権利、財産を侵害した」と、五輪反対の文章などを発表していた。葉明君さんが拘束されたのは、葉国強さんのパソコンの手伝いをしたためだという。/北京市内に住む複数の他の人権活動家や作家も、拘束されたり連絡が不通になっている。/1989年の天安門事件民主化運動にかかわった活動家、劉風鋼氏は「9月27日から自由に外出できなくなった」と話す。劉氏はキリスト教徒として活動をしていたが、国外への違法な情報提供の罪で3年間、服役したことがある。天安門事件で軍に銃撃され左足を失った活動家、斉志勇氏に対する監視も始まった。女性弁護士の倪玉蘭氏は、公安当局者から「(党大会期間中)郊外などに行ってほしい」との通知を受けた。近く軟禁される見込みだ。倪氏は2002年4月、五輪に伴う再開発の強制立ち退きを告発するため、現場などを撮影し「派出所で8人の男性警官から10数時間にわたり暴行を受けた」。今も歩くことができない。(北京 野口東秀)」(headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071008-00000938-san-int)