中川米造消息

病家須知X兄へ
生理学会の「「生命の理(いのちのことわり)」生理学教育と研究における問題と提言」
http://physiology.jp/exec/page/page20051210185456/
を読むと、生理学教育の軽視傾向に学会がかなり危機感をもって対応していることがよくわかります。
さて、中川米造さんだが、彼は最初に生理学第1教室(久保秀雄教授)のところに講師として入るのだが、久保教授は、澤瀉久敬と同じ時期にパリ留学をしている。だから、阪大最初(つまり日本最初の)の医学概論は、栄えある生理学教室の開講科目として登場するらしい。久保教授の先生が、中川知一教授で、この人は日本の生理学に物理化学的研究を持ち込んだ人らしい。生理学教室第1が医学概論を世話をするのは1966年まで続くというのだ。
というわけで、命の理の学問ないしは、そのパトロンという意味で生理学は、決して見かけ倒しだけのものではないようぢゃ。
それでは、今からそちらへいきます。