安倍晋三は「異次元」の和平プランを構築せよ!

【政治経済外交で安倍晋三は「異次元」の和平プランを構築せよ!】
 日本のジャーナリストと呼ばれる人、70年談話に「謝罪」の必要なし、と御見識のようだが、この報道はあまりにも片言隻句の言葉尻をとらえており、報道としては適切ではないだろう。1)そもそもジャーナリズムは政府の公式見解が発表されるまえに、その内容を誘導するような権利は何もない、世論もそうである。代表民主制により、そのような権限を行使することをまず付託しているからである。いわんやジャーナリズムおやである。次に、2)政治や外交用語には「遺憾」という便利な言葉があることを忘れている。また、3)謝罪しろ/しない、というは謝罪という言葉の意味を手繰ればすぐわかることだが【謝罪には明確な被害対象者がおり経済的物質的な償いを伴うことは必須】である。子供でも口先で謝罪しまくらないのは、誤ると何からの処罰や弁済行為が伴うことぐらいわかるだろう。謝罪と償いは、政治談話とは別の政治プロセスでおこなわれるべきだ。結論になるが、4)70年談話は歴史をふり返り、瑕疵や過ちについて遺憾を表明し、そして、元にもどることなく、21世紀の新しい平和外交ビジョンを打ち出すことしかないだろう。とりわけ、米中の愛憎関係を見据えて米国追随従属という姿勢を改め、やっかいな大国中国と武力衝突を避け、両国の民主化(=日本も中国も民主主義の成熟はほど遠い政治的腐敗状況にある)への共同歩調と、国民国家を超えた、文化的多元共同体への道を模索すべきだろう。アベノミクス経済で「異次元」を打ち出すなら、政治経済外交でも安倍晋三は「異次元」の和平プランを構築してほしい。中東や東ヨーロッパ、環地中海での政治不安を考えると、東亜細亜が平和共存の打ち出すことは、世界平和にも大きな励みになる。欧米中心の世界秩序とは異なる第三の道を模索すべきだろう。