医療化=薬漬けされているのは医師よりも患者

【医療化=薬漬けされているのは医師よりも患者のほうです】
 医師は患者に投薬(=指示のための処方せんを認める)をおこなう、なぜでしょうか? 僕はこの3つの要因が主要なもので、(n)患者の福利の為、というのはn番目で、番外だと思います。
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(1)業務として医師は患者を「治療」する/した証として「投薬するもの」義務があると感じているから、
(2)投薬指示のための処方せんを書かないと、「営業が成立」しないから、医学的常識と現行法制と経営的可能なかぎり、投薬する、
(3)患者が、治療には投薬が必須と脊髄反射のごとく理解している(=正確には論理ぬきに習慣づけられているから)ために、医師は投薬しないと、治療していないとみなし、また医師はそのように思われることを嫌う(=積極的には、次回来てもらえない、つまり顧客を失う)
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 日常的ルーティンに従事している医師の多くは、このような患者と常時接触しているため、患者よりも薬漬け、つまり、安易に自分にも投薬する傾向が増します。ただし医師の薬のチョイスは、論文読んでエビデンスのあるものや、自分との薬の適合を考えた上での常用なので、コンプライアンスの悪い(=投薬しても途中でやめてしまう)患者よりも、常用に対するリスク認識は、何も知らない患者よりも、低いのです。