O嬢は、絶対にアウトなのです、の証明

 大宅映子という親の七光り以外に何の取り柄のない自称ジャーナリストがいますが、この人が4月13日放映のサンモニで「STAP細胞が実在するかどうかが問題なんです!」と相も変わらず、他の馬鹿ジャーナリストや猿コメンテーターと同様、妄言吐いてましたが、問題の本質を完全に外しています。
 理研とO嬢のねじれ関係は、重大な順に次の3つの要因から出来ています:
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(1)第一著者で責任あるO嬢が虚偽の事実を論文に記載したことが指摘されている【容疑】、
(2)博士論文の盗用(剽窃)で博士剥奪ほどのO嬢虚偽の事実が発覚した【事実】、
(3)これらが発覚する以前に理研は誇大とも言える宣伝=記者会見をおこない、O嬢も自分を売り出すためにそのショーの機会を利用した。理研は特定法人の認可が欲しいために打ち上げ花火を用意したがそれがスベった。そしてこの一連のことは良心的な科学者集団から顰蹙を買っている【科学者集団での信頼性の毀損】。
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 したがって、彼女の単独犯として容疑ないしは事実(1と2)と、彼女と理研の共犯(3)の事実と相互連関が明らかにすれば、すべて終わり。O嬢は刑事犯にはならないので――雇用者の名誉や信用を毀損したので月給返納や損害賠償訴訟はありえる――科学界を追放されて終わり。それはSTAP細胞が実在しても/しなくても同じです。もし万が一あるとすると、STAP細胞(今は仮説)の作成者の名誉は、それを正しく実験して正しく証明して、そして客観的に再現実験できる未来の研究者にあります。仮に100個作っていたとしてもO嬢ではありません。どうしてか?
 彼女がこれから投稿する査読者は、彼女がこれから作成する論文の審査を拒否する(=査読了承を受理しない)からです。これはヤクザ世界の破門と同じ状態。だからこそ学者はこぞって、O嬢=アウトとコメントするようになったのです。
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【補足】
 理研が共犯者である可能性が高いことは、彼女の論文の不正を「悪意のない間違い」と表現していることにあります。これがO嬢に反論の余地と(場外のギャラリーに)余計な世間的心証を与えてしまいました。論文に、執筆者が人間的に邪悪かどうかという判定は盛り込めません(せいぜい研究倫理審査をパスした人だという点ぐらいか)し、盛り込むような論理的空間がありません。(とりわけ自然科学の)論文は【善悪とは無関係に】真偽で判別されるべき事柄を手続きに実証するものです。
 そもそも、論文や論文の審査は、嘘(=悪)を発見するものではありません。正直(=善)を前提に、真偽を議論するところだからです。世界に冠たる理研が「悪意のない/ある」という、科学界の思考では考えられない判別基準をもちこんだこと、この事実のほうが、O嬢の妄言インタビューよりも、はるかに大問題ではあります。またこのことを指摘するのは、僅かなジャーナリストと学者だけです。