世界で唯一の被爆国ニッポンの卒業を!

【世界で唯一の被爆国ニッポンの卒業を!】
【世界で唯一の被爆国という自己表象をもう止めにしません?】
 原水禁原水協、ならびに広島長崎市民の一部の方には気に障る表現かもしれませんが、僕は「世界で唯一の被爆国ニッポン」という言挙げはもうやめたほうがいいと思う。
 核実験2379回中大気核実験は502回(ウィキによる)にのぼる。実際の戦争で使われたのが広島長崎の原爆投下で実験じゃないという言う向きもあるだろう。だけど、軍事施設を含む民間人を巻き込んだ原爆投下は、軍事作戦や戦略爆撃以上に「人道的犯罪」という見方もできるし、投下後に占領した連合軍は、さっさと医学調査と汚染調査に入っているわけだから、これは七三一部隊ナチスの人体実験に勝るとも劣らない「世紀の人体実験」だと言える。
 だが、それだけで広島と長崎の「巨大さ」をいつまでも言い続けるのも、被害=誇大妄想と言えないことはない。502回の大気圏内核実験では(その実験当時国の「国民」であったはずの)周辺少数民族が「被曝地域」の住民になっている歴史的現状に鑑みれば、世界の被爆国は各保有国の数だけあることになる。おまけにスリーマイルやチェルノブイリそしてフクイチだって、新しい被爆国民を造った。
 だから「世界で唯一の被爆国ニッポン」ような言挙げ(=日本例外論)はもう古くなったのではないでしょうか?つまり、世界で唯一の被爆国ニッポンの卒業を!そして、世界で唯一の被爆国という自己表象をもう止めにしません?例えば僕は日本国民ですが「唯一の被爆国」の民とは考えてはいません。被曝の民は、これまでも、そしてこれからも世界市民であるわけですから。