パーソンズ医療社会学・再入門

パーソンズ医療社会学・再入門】
 タルコット・パーソンズが1927年にハイデルベルグ大学に博士論文を提出した時のテーマは、資本主義の「性格」に関するものであったという。いまやあまり専門家に相手にされることがないか、初学者には教科書的知識で教えられる病人役割、医者=患者の非対称的な関係についての「基本的性格」に関する、パーソンズの医療社会学の記念碑的な業績(社会体系論から晩年のアクション理論まで)を、彼の博士論文から出発すると、意外と難渋な理論的解説もスムースに理解できるようになるかもしれません。もちろんイタリアの社会学者のパレートの「合理性」も補助線として利用することもお忘れなく!