大学生のライティング能力の向上のために

【大学生のライティング技術向上について】
 ライティングの能力の向上は添削しかないですね。――最近ジュニアの学生の論述試験を採点してつくづく思いました。文理系を問わず、カリキュラムのなかでライティングの授業の(強度)比率を10%〜20%(入学時の学生の能力レベルによる)で大学教育やってみるべきだと思います。文科省の「学士力」の議論は、あまりにも空理空論で現場の「惨状」を知らなすぎる、と思います。まず、書けて・議論して・そして考察するという三要素の涵養(=基礎学力)が、日本の大学生に必要です。世界のとっぷ100位に入りたい官僚の気持ちはわからぬではありませんが、日本の学生の「基礎学力」の無さについては、もっと当局は自覚的になるべきだと思いますね。
【大学生のライティング向上のために:パート2】
 僕は保守的かもしれませんが、最近増えてきた、演劇系を中心とする「プレゼン能力の向上」などの授業は児戯で茶番だとおもいます。本を読んで、それをまとめる。考えを洗練させて、レポートにクリエイティブな考えを披瀝する。(スマホなどの情報を除いて)日常の紙の読書量が数十ページ(本のレベルや言語の種類は問わない)以上あり自分の好きな文学作品のジャンルを持ち友人と談義ができ、そして自分の考えを「論文」にまとめて、その論理で、友人と議論できる。このような【基礎学力】をボトムアップで、日本のすべての大学生につけるべきだとおもいます。もちろんこのプロジェクトの成果の評価は最低20年はやる必要がある。人口集団のなかに基礎体力をつけるには、時間がかかるのです。