オフの職場に宴会が必須なのか?

貴兄のお返事を拝見して、なるほどと思いました。また、現在の(準公式なニュアンスのある)宴会の開催には問題があることにも気づかされました。また、そのような背景を知らずに無粋な要求をした私の配慮の足らなさにも、猛省しています。
 そう考えると、ボランティアワークというものが問題なのであれば、暑気払いや宴会などはやめてしまってもいいかと思います。つまり、組織があなたに、なんらかの形で強制になるスタイルは悪かったのではないかという判断をしてもよいと思います。
 というか、もしあなたが現在の業務が御負担で「勤務時間外にすべきだというおしかりを受ける」のを危惧されるのなら、自発的に辞任される旨を公にしたほうが、かえって、宴会部長にボランティアワークを業務を強いることの問題を公にし、他のスタッフに反省をもたらすやかもしれません。でも、これをやると職場にギスギスした感じをもたらすかもしれないので、これはやめにしましょう。
 あるいは、考え方・見方を変えて、これは公式行事なのだと考え、旧慣を改め、年に2回ぐらいは公式行事としてうちの主催の教員スタッフの交流パーティをやってもよいかもしれません。というわけで私には、よいアイディアが浮かびません。また、このテーマは執行部での会議のアジェンダに載るようなものでもないとも思います。
 いずれにしても、これもヒューマン・コミュニケーションデザインの重要な課題なので、一度、デザイン研究会で「職場の宴会とはどうあるべきか?:〈宴会部長〉の自験例からの検討」(仮題)で話題提供していただければよいのではないでしょうか。卑近な例だけど、日本社会の職場でのコミュニケーションデザインや飲み会文化を「再考」するには、とてもよい素材だと思います。30数年以上前に私が学生になった時から、学期末や忘年会は学科でも必須の行事とされていました。現在の日本の学術研究会でも、懇親会や宴会が必須のようにあるというのも、これまた日本の固有の慣行のように思われます。なんで、こんなことをするのだろうという疑問すらうまれます。あるいは(私には十分にオペラント条件づけか、身体化されて)これが楽しみで研究会に出ているのではないかとも思います。是非、御検討ください。