ニーチェと生理学

19 世紀の生理学の急激な進歩によって、ニーチェの「生理学」理解がいかに変容したかを跡づけるとともに、それに従って彼の「身体」と「芸術」の概念にも大きな変容が生じたことを詳らかにする(アマゾンの紹介)。
【目次】
第1章 ランゲとカント
第2章 ニーチェにおける生理学に関する1870年前後の事跡
第3章 哲学史における生理学の布置
第4章 1870年前後のニーチェにおける生理学的考察について
第5章 「芸術の形而上学」と「陶酔」
第6章 1872年から1873年におけるニーチェの芸術観
第7章 中期ニーチェの生理学的考察
第8章 後期ニーチェの「芸術の生理学」
第9章 〈芸術家の誠実さ〉について
第10章 身体としての自己
第11章 「芸術の生理学」の諸概念と諸問題
ニーチェと生理学 : 「芸術の生理学」構想への道 / 山本恵子著/大学教育出版 (2008)