東北の復興地と第三世界

1980年代、日本政府あるいはJICAによるODA批判がやり玉にあがった時、批判者たちは日本の銭が途上国のインフラに役立っているとことが、そのインフラ整備に日本の企業が参入していることで、結局に、日本企業への日本の銭の還流を問題にしなかっただろうか?復興相の細野は、そんな30年ほど前の「開発資金」「復興基金」のスキャンダルの経験のことを忘れている。もちろん、アジアへのODAのブームは日本による戦後補償というスキームなどは忘却どころか、考えるアイディアすらない。
帝国主義植民地主義の時代から経済力のあるものは「白人の責務」と称して劣等で遅れた帝国のテリトリーとそこに住む臣民の保護を名目に、それ以前から続く搾取を倦むことなく繰り返してきたのだった。