沼正作著作リスト(-1992)

Fatty acid metabolism and its regulation / editor, Shosaku Numa. -- El sevier, 1984. -- (New comprehensive biochemistry / general editors, A. Neuberger, L.L.M. van Deenen ; v. 7)
Molecular basis of ion channels and receptors involved in nerve excita tion, synaptic transmission and muscle contraction : in memory of Prof essor Shosaku Numa / edited by Haruhiro Higashida, Tohru Yoshioka, and Katsuhiko Mikoshiba ; : cloth, : paper. -- New York Academy of Scienc es, 1993. -- (Annals of the New York Academy of Sciences ; v. 707)
アセチルコリン受容体の構造、機能ならびに遺伝子発現に関する研究 / 沼正 作 研究代表者. -- [沼正作], 1988
イノシトール3リン酸受容体の構造と機能の分子細胞生物学的研究 / 研究代表 者古市貞一. -- 古市貞一, 1993
神経伝達物質受容体およびイオンチャンネルの構造と機能に関する研究 / 沼 正作研究代表. -- [沼正作], 1992
さて、(故)沼正作(1929〜1992)先生の研究史についてちょっと興味を持ちました(生きていたらノーベル賞貰えた?)。
インターネットにはあまり体系的伝記的情報がないのですが……なにか手がかりになるような情報ってないですか?
科研情報では
http://kaken.nii.ac.jp/d/r/50025516.ja.html
で、ちなみに、沼【正作】で、沼【昭作】ではありません。沼は1992年に大腸ガンで死去しているので、科研の最終成果の名義が変わっているのもその当該ページで間違いないようです。
こういうのもあります「当時の医化学講座は早石修先生(現大阪バイオサイエンス研究所名誉所長)を筆頭に10数人のスタッフを抱える大所帯でしたが、まもなく医化学第2講座を発足させ、その教授にドイツのマックスプランク研究所にいた沼正作先生(註1)を迎えることになっていました。本庶君は早いうちから基礎に進むことを決めて早石先生に師事していたので、沼先生がどんな方かも知らないまま、「お前が早石研に行くなら、僕は沼研に行く」と決めました」――中西重(大阪バイオサイエンス研究所所長)
http://www.brh.co.jp/s_library/j_site/scientistweb/no53/index.html
さらに、同じく、中西と井本敬二による記述では、
「nAChR をはじめとして数多くの機能分子の cDNA クローニングと機能発現が行われた沼研究室は, 昭和55 (1980) 年初頭から10年あまりの間にわたって世界の分子神経生物学をリード した。沼教授は最後の10年間,まるで死期を予測していたように,研究に対してすさまじいまでの集中力を示した。研究に直結するもの以外は一切排除すると いう態度をとり,日曜日もなく毎日朝の11時から翌日の午前2時くらいまで研究室に閉じこもって研究に没頭した。沼教授は 停年退官を目前にした平成 4(1992)年2月15日に S 状結腸癌の肺・肝転移のため死去した。」
とあります。
http://mail.mfour.med.kyoto-u.ac.jp/~htsukita/new-pub/Numa%20jidai.html
しかし、……
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このことにつき沼【昭作】でググってみると次のような情報があります。
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3つとも文章が良くにているので、どこかからのコピペ&改作と思われますが……(年代のはやいほうがオリジナルに近い)
(1)
「1980年代からの故沼昭作教授らが率いた日本での精力的な研究などにより、蛋白の一次構造が明らかにされ、膜電位を感知する電位センサー部分と、エフェクターとして機能するポアドメインからなる構造をとることが明らかにされました。」――阪大・統合生理学教室(2010)
http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/phys2/okamura/research/denisensor.html
(2)
「1980年代からの故沼昭作教授らが率いた日本での精力的な研究などにより、蛋白の一次構造が明らかにされ、膜電位を感知する電位センサー部分と、エフェクターとして機能するポアドメインからなる構造をとることが明らかにされました。」――岡村康司(2011)
http://jhfsp.jsf.or.jp/frontier-science/newsletter/021/nl-02.html
(3)
「1980年代になって、京都大学の故沼昭作教授らが率いた日本人研究グループによる精力的な研究が中心となり、ついに……」(岡良隆 2012:81)『基礎から学ぶ神経生物学』オーム社
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最後の岡先生の教科書に至っては限りなく、ネットで情報収集したなと思わせる記述です。