営業さんへの手紙3

このプログラムに寄与できる私の専門領域は医療人類学ならびにヘルスコミュニケーション学である。中央アメリカのマヤ系先住民を中心とするフィールド研究調査に20数年間のキャリアがあり、現地の公衆衛生を中心とする住民主体のプライマリヘルスケア教育、少数民族言語による教育問題、異文化間の紛争解決など、コミュニケーション領域についての論文を多数もつ。現在は、科学人類学研究、具体的には神経生理学研究室における実験者と実験動物との相互関係を通した〈自然〉表象の文化分析、生物多様性概念をめぐる市民社会への知識の普及とその解釈過程などもおこなっている。大阪大学では、全研究科の大学院生に対して臨床コミュニケーション関連の科目を、対話型の授業手法を通して過去8年間担当し、15時間2単位換算で、延べ人数ベースで900人の受講者への教育をおこなってきた。